【Nゲージ】3Dプリントでササラ電車を作ったよ【札幌市電】

3Dプリンタ
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で紹介した、光造形式3Dプリンタ「Anycubic Photon」で鉄道模型の車両を作ってみたよという記事です。

作ったもの

製作したのは札幌市電の雪かき電車「ササラ電車」です。手前の黄色いちいこい方ね。

実車の解説と写真はこちらから↓

個人向け用途はフリーで使える3DCAD「Fusion360」でデータ作成し、光造形式3Dプリンタ「Anycubic Photon」で造形して仕上げたものです。

足回り(走行機構)はトミーテックの鉄道おもちゃ用「はこてつ」の動力を利用しています。


車軸間の距離も違えば台車側面の造形も違っているので、鉄道模型業界的にはいわゆる「タイプ」ですけどね。

作った経緯

とある事情で「札幌市電」のNゲージをたくさん持っています。
冬には雪や氷で凍てつく線路を安全に走れるようにしてくれるササラ電車。
ぜひ一緒に走らせて楽しみたかったのですが、長らく模型製品の市販はありませんでした。
(今も聞かないですねぇ…)
ないなら作っちゃえ!…ということで作ってしまいました。

製作に当たって

これに使えそうな動力ユニットを見つけたことがことの始まりでした。
これなら…ササラ電車が…作れる!

続いて3DCAD「Fusion360」で車体のモデルを作成。プロトタイプは札幌市電の雪10型とし、ネット上で写真や動画を見てモデルに落とし込んでいきました。
(さらっと2行だけどここ一番時間かかってるからね)

ホントは雪1型が警戒色のシマシマ塗装もあってインパクト抜群なんですが、その塗装が大変そうなのと集電装置がビューゲルで入手性が悪いので却下して雪11型に。
雪11形はオレンジの単色塗りですし、パンタグラフなので鉄道模型のが流用できます。

動力は先述の通り「はこてつ」動力ユニット。
車軸間の距離が違うんですがこんな小さなユニット他に手に入れられなかったのでこれでw
このほか、パンタグラフはTOMIXの鉄道模型のパーツのC-PS27を使用、屋根上機器の避雷器とヒューズ箱?、表記類のデカールはフジミの札幌市電3300形のプラモデルから流用しました。

そして「ササラ」の部分はなんと歯間ブラシが転用できそうだったので使ってみました。
毛はナイロン製みたいなんですが塗料が乗ったことに驚き…。

そして車体を光造形式3Dプリンタ「Anycubic Photon」でプリント。なんだかんだでプリント第1号。

(実はこの時点で作成したモデルに大きなミスがありました。どこでしょう。)

塗装したり各部品を取り付けたり、動力ユニットをもっと小さくするために削りまくったりして、ようやく完成しました。

(へたくそすぎる塗装や、実はササラが線路に届いてないことには突っ込んじゃダメです…)

作ってみて

格安光造形式3DプリンタのAnycubic PhotonでもNゲージサイズの車体を作ることができました。
もちろん市販されている製品と比べると色々な面で劣っていますが、自分の欲しい、でも製品化されていない車両を作れるというのは面白いし、完成して走っているところを見てるとやっぱり感動します。
仕上がりは「一癖あるけど十分といえば十分」といった感じです。

また、このササラ電車は鉄道車両としてかなり小さい部類、最小クラスに入る車種だと思います。
最小クラスの車両を作ったので、今度は最大クラスの車両とか作ってみたいですねぇ。
 
雪ミク電車をはじめ、冬の札幌市電の安全運転を支える頼もしいヤツです。

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