秋月電子の「Arduino UNO互換マイコンボードキット」を組み立ててみる

Arduino
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昨年末に秋月電子さんから新しいArduino UNO互換のマイコンボードキット(K-15930)が発売されました。

 

早速組み立ててみようというわけです。

早速組み立ててみようというわけです。

Youtube

に動画でも投稿していますのでこちらもぜひ。

「Arduino UNO互換マイコンボードキット」を組み立てる

開封

外観はいつもの透明チャック袋入りです。

中身はプリント基板と付属部品、説明書。

このキットはチップ部品を多用していて、多くの部品がプリント基板に実装済みでした。

一部の部品のサイズがオリジナルのArduino UNOと異なっていますが、パターンの取り回し含めてそっくりです。

付属部品はピンヘッダ2つ(3×2)、ピンソケット4つ(6ピン×1、8ピン×2、10ピン×1)、USBコネクタ、DCジャック、Arduino UNOのブートローダー書き込み済みのATMega328PとICソケットです。

 

ICソケットが丸ピンタイプなのが個人的にとても高評価。いいね100回押したい。

また、ATMega328PにはArduinoのピン名のシールが貼られていました。

一見便利そうなのですが、Arduino UNOや互換機の基板に取り付けて使う上ではこのシールってあまり当てにしないような気がします。(ブートローダー書き込み済みATMegaの目印なのかも?)

なので、組み立てた後結局、

別のATMega328Pと挿げ替えて、この「シール付き」はブレッドボードで使うときに温存しておくことに。

 

もう一つの「互換マイコンボードキット」

秋月電子さんからはこれまでも(Arduinoとしても使える)マイコンボードキット「ATMega168/328マイコンボードキット(K-04590)」が販売されていました。

こちらは「Arduino互換機」としてではなく、「Arduinoとしても使える、Arduinoと同じマイコンを搭載したマイコンボードキット」としての発売でした。

なので、基板も部品構成も別物です。

部品はすべてリード部品で、購入者が自分ではんだ付けして組み立てます。部品点数もはんだ付け箇所も割と多くて組み立てがいのあるキットです。

なんと、2011年から販売開始されていてすでに10周年、という息の長いキットみたいです。

今回、新互換機キットが出たことで販売終了という話も聞かないので、おそらくは今後も販売継続してくれるんだと思っております。(2021/3/6現在AAA扱いですし)

個人的にオリジナルのArduinoよりも安く買えることから何度も組み立てて使ってきて、はんだ付けの技術やらArduinoの使い方やらシリアル通信のことやら、たくさん勉強させてもらいました。

今後ともよろしくです。

 

組み立てる

といっても、ピンヘッダ2つ、ピンソケット4つ、USBコネクタ、DCジャック、ICソケットをはんだ付けするだけです。

説明書が付属してますが、取り付けられる場所にしか付きません。ICソケットだけは方向に注意。

もくもくとはんだ付け。

両側のピンソケットはまっすぐはんだ付けできていないと、シールドが載せにくくなったり載らなくなってしまうので、まっすぐにまっすぐに。

別途用意したシールドにピンソケットを全部刺して、位置と角度をキープしながらはんだ付けするとまっすぐに取り付けやすいです。

(ピンにはんだが付いていたり、はんだメッキされたりしていると抜けなくなるので注意。金フラッシュ仕上げのピンヘッダならまず大丈夫。)

部品を全部はんだ付けして、ATMega328Pを方向に注意してソケットに差し込んだら完成です。

ATMegaの足をまっすぐに成形するの、

ピンそろったを使うと一発でうまく曲がります。1個持っとくと何かと便利(ピンぼけ失礼…)

 

動作確認

USBケーブルでPCと接続し、Arduino IDEからみんな大好きLチカを書き込みます。

問題なくCOMポートとして認識し、Lチカスケッチも書き込めました。

 

本家Arduino UNOとの違い

組み立てたり、動作させたりして気づいた本家Arduino UNOとの違いは、

①基板のデザイン

本家Arduino UNOは基板色がブルーグリーンですが、秋月互換機は青色です。
また、基板のフォームファクタ(外形やコネクタの位置関係)は同じですが、主にシルク印刷のデザインが異なります。

先述の通り、一部の部品のサイズが変わっていますが、基板のパターンは基本同じ様です。
(ベタGNDのビアの位置まで同じです。)

 

②ピンソケット

本家Arduino UNOでは左右それぞれが一体化したピンソケットになっていて、側面にはピンの名前が印刷されています。

一方の秋月互換機は一般的なピンフレームです。左右それぞれが2つに分かれており、ピンの名前の印刷はありません。

 

③Arduino IDE上での挙動

本家Arduino UNOを繋ぐと、Arduino IDEのCOMポート選択画面で「Arduino UNO」と表示されますが、秋月互換機では表示されません。(通信自体は問題なくできます)

 

④基板上のLED

秋月互換機の方が明るいです。(だからどっちがいいということはないです)

 

まとめ

秋月電子さんから新発売された「Arduino  UNO互換マイコンボードキット」を組み立てて動作させ、本家のArduino  UNOと見比べてみました。

多くの部品が実装済みになり、組み立てがより簡単になりました。
いくらか使ってみましたが、特に問題なく、UNOの互換機として使えそうな印象です。

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