手持ちのRaspberry Pi 3B+にOctoPiというOSをインストールすることで、とても便利に使える3Dプリント環境が手に入りました。
買ったはいいけど使い道がなくて持て余しているRaspberry Piの活用術にも良さそうです。
OctoPiとは
3DプリンタをWEBインターフェース経由でコントロールする「OctoPrint」というソフトを、RaspberryPiのOSとして使えるようにしたものが「OctoPi」ということです。
私は手持ちのRaspberryPiにインストールしましたが、専用の組み立てキットも市販されているようです。
このためにわざわざRaspberryPiを買うのならば、キットを買うのも手っ取り早いかもしれませんね。
OctoPiでできること
公式サイトの内容を引用して要約(というか和訳)すると、
3Dプリンターのあらゆる側面と印刷ジョブをブラウザー内から直接制御および監視します。
- Webカメラにアクセスして、プリンターの様子をリモートで監視できます。
- 印刷ジョブの進捗状況のフィードバックを受け取れます。
- 現在印刷しているGCODE(ヘッドの動きを決める命令)を確認できます。
- ホットエンドとプリントベッドの温度を監視・調整できます。
- 各軸やエクストルーダを遠隔で手動コントロールできます。
- 印刷ジョブの開始・停止・一時停止を遠隔制御できます。
(図まで引用したらさすがにやばい気がするのでスクショは同じような絵を自前で撮ってます。)
使用イメージ
つまり、通常(ReaRapと呼ばれる)3Dプリンタを使う場合は、
PCで作った3DデータをSDカードやUSBメモリで3Dプリンタに持って行ったり、PCと3DプリンタをUSBでずっとつないでおく必要がありますが、
OctoPiを導入すると、
PCのブラウザからOctoPiの管理画面に接続してプリント用のデータをアップロードし、プリント開始の指示を出すとあとはRaspberryPiと3Dプリンタで勝手にUSB通信をしてプリントを進めてくれます。
この間、PCをずっと立ち上げておく必要も、管理画面を開いておく必要もありません。
ところがこの管理画面見てると結構面白いんですよ。
というのも、ベッドやプリントヘッドの温度をモニターしたり、
プリントの様子を監視カメラみたいに見たり、(要カメラ)
プリントヘッドの動作を指示するG-Codeを見やすく表示してくれたり、
OctoPiと3Dプリンタとの通信をモニタしてくれたり、
(正直あまり使いませんが、以前エラーが出たときの確認には重宝しました)
タイムラプスまで撮れちゃったりします。これはその設定画面。
プリント中5秒ごとに写真を撮って30fpsで動画を作成、プリント終了した状態を3秒間映しておくように設定しました。
(※実際には24fpsで出てきました。今後調査します。)
時間ではなく、「Z軸が動いた時」という撮影方法もできます。
プリント中にスクショ撮ったので「プリント中にタイムラプス関係の設定は変更できません」って出てます(笑)
実際にこの画面の設定で撮影した動画がこちら。
撮影するのは5秒に1枚の写真なのでプリント終了時には「パラパラ漫画」状態のはずですが、OctoPiが動画に加工するところまでやってくれるので、普通にダウンロードするだけで動画を見ることができます。なんならそのままYouTubeにもアップできます。
ちなみに何気によく見かけるこのお舟のモデルはThingiverseから。
…って感じです。便利でしょ。
導入手順
…などなど別記事にまとめました。
ご興味あらば見てみてください。
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